Spice‼︎
次の日、仕事の合間に休憩室にコーヒーを飲みに行くと大騒ぎになっていた。
「聞いたか?桐原部長が辞めるって話…。
風間のせいだろ?」
「部長がやめたら営業部はどうなるんだよ?」
特に営業部は朝からごった返していた。
当人の桐原は朝から風間と社長室に入ったままで
そのことで桐原が辞めるんじゃないかと勘ぐった誰かが勝手に根も葉もない噂を流した。
噂はあっという間に広まった。
「先輩、聞きました?
桐原部長辞めちゃうってウワサ。」
突然、坂下茉美が後ろから話しかけて来た。
「風間さんへの風当たりがますます強くなりますね。
可哀想だと思いません?
婚約も破棄したって言うし、先輩はどうするんですか?」
「どうするって…?」
「風間さんの事ですよぉ?しらばっくれないで下さい。」
茉美はスッカリ昔の茉美に戻っていた。
「もう別れたし…風間くんが婚約破棄したからって私とどうなる話でも無いし…」
「社長になるんですよ?上手くいけば社長夫人ですよ?」
「茉美ちゃんならまだしも…私じゃ風間くんの妻にはなれないわ。
風間くんより年上だし…家庭環境もまるで違うもの。
茉美ちゃんが立候補すればいいじゃない?」
「本当ですか?今度は邪魔しませんか?」
茉美はまだ風間が好きなんだと思った。
梨花も風間の事を忘れたわけではないが
これ以上風間を傷つけたくなかった。
「聞いたか?桐原部長が辞めるって話…。
風間のせいだろ?」
「部長がやめたら営業部はどうなるんだよ?」
特に営業部は朝からごった返していた。
当人の桐原は朝から風間と社長室に入ったままで
そのことで桐原が辞めるんじゃないかと勘ぐった誰かが勝手に根も葉もない噂を流した。
噂はあっという間に広まった。
「先輩、聞きました?
桐原部長辞めちゃうってウワサ。」
突然、坂下茉美が後ろから話しかけて来た。
「風間さんへの風当たりがますます強くなりますね。
可哀想だと思いません?
婚約も破棄したって言うし、先輩はどうするんですか?」
「どうするって…?」
「風間さんの事ですよぉ?しらばっくれないで下さい。」
茉美はスッカリ昔の茉美に戻っていた。
「もう別れたし…風間くんが婚約破棄したからって私とどうなる話でも無いし…」
「社長になるんですよ?上手くいけば社長夫人ですよ?」
「茉美ちゃんならまだしも…私じゃ風間くんの妻にはなれないわ。
風間くんより年上だし…家庭環境もまるで違うもの。
茉美ちゃんが立候補すればいいじゃない?」
「本当ですか?今度は邪魔しませんか?」
茉美はまだ風間が好きなんだと思った。
梨花も風間の事を忘れたわけではないが
これ以上風間を傷つけたくなかった。