Spice‼︎
その2日後、梨花は上海行きを決めた。
行くまでにはまだ時間があるが
やる事は山積みだった。
言葉の勉強も大変だったが
発つまでにやる仕事も膨大なもので
梨花には珍しく残業が続いた。
「聞いたか?
ウチの土方次長、
今度は上海で大きなプロジェクトを任されるってさ。
社運をかけた事業だから
責任重大だな。
ま、アイツならうまくやるだろうけど…
こっちは2年も先に入ってまだ課長だってのに…
上が年下だとやり辛くてな。
上海に行ってくれるとちょっとホッとするよ。
お前も若い部長だから下は苦労してるぞ。 」
桐原は同期の海外事業部の課長である西川から昼休みにランチに誘われて、その話を聞いた。
「へぇ、上海か。
アイツは凄いよな。」
「お前も負けて無いさ。
にしても土方はあの藤城梨花を連れてくらしい。」
桐原はそれを聞いて大きなショックを受けた。
そんな事に気付かず西川は話を続けている。
「また寄りを戻したのかな?
藤城梨花は風間とはどうなったんだろうな?
正直、あのコがいるとあの部屋も楽しかったのにな。
仕事も出来て美人で色っぽくていい女だよな。
いい女は結局、できる男がさらってくんだよな。」
桐原はそれ以上聞く余裕がなかった。
「西川、悪い。
一件、用事を思い出した。」
そう言って桐原は席をあとにした。
行くまでにはまだ時間があるが
やる事は山積みだった。
言葉の勉強も大変だったが
発つまでにやる仕事も膨大なもので
梨花には珍しく残業が続いた。
「聞いたか?
ウチの土方次長、
今度は上海で大きなプロジェクトを任されるってさ。
社運をかけた事業だから
責任重大だな。
ま、アイツならうまくやるだろうけど…
こっちは2年も先に入ってまだ課長だってのに…
上が年下だとやり辛くてな。
上海に行ってくれるとちょっとホッとするよ。
お前も若い部長だから下は苦労してるぞ。 」
桐原は同期の海外事業部の課長である西川から昼休みにランチに誘われて、その話を聞いた。
「へぇ、上海か。
アイツは凄いよな。」
「お前も負けて無いさ。
にしても土方はあの藤城梨花を連れてくらしい。」
桐原はそれを聞いて大きなショックを受けた。
そんな事に気付かず西川は話を続けている。
「また寄りを戻したのかな?
藤城梨花は風間とはどうなったんだろうな?
正直、あのコがいるとあの部屋も楽しかったのにな。
仕事も出来て美人で色っぽくていい女だよな。
いい女は結局、できる男がさらってくんだよな。」
桐原はそれ以上聞く余裕がなかった。
「西川、悪い。
一件、用事を思い出した。」
そう言って桐原は席をあとにした。