Spice‼︎
食事が終わると2人で映画を観に行った。

昼夜逆転のデートはなんだかドキドキした。

話題だと言われてる映画は思ったより面白くなくて
それは風間も同じだった。

風間は梨花に囁いた。

「つまらないですよね?」

梨花は頷いて

「出る?」

と聞いた。

「いえ、最後まで観ましょう。」

そう言って梨花にキスをする。

「何考えてるの?」

「ここでキスしても誰にもわかりませんよ。

そのための席ですから。」

風間は一番後ろの端の席を取った。

「真ん中のが良くない?」

と梨花は言ったが…風間は端のが落ち着くと言った。

そしてまたキスをして梨花の胸に触れる。

「風間くん出よう。」

風間がもう一度梨花に囁く。

「やっぱりここじゃダメ?」

「そういう趣味無いから。」

そう言って梨花は席を立った。

「怒りました?」

「そういうことされると引く。」

「ちょっとやり過ぎたかな?

でも梨花さんと2人だとすぐ触れたくなる。」

「そんな風にしてたらすぐ飽きるよ。」

「オモチャはいつか飽きられるんです。」

「そうじゃなくて…風間くんが私に飽きる。」

梨花はらしくない顔をして風間にそんなことを言った。

「僕に飽きられたくないってことですか?」

「わかんない。」

そう言うと風間は梨花を抱きしめて

「飽きませんよ。オモチャは主人を選べないんです。
主人が飽きるまで側に居ますよ。」

そう言って梨花にキスをした。











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