Spice‼︎
部屋に戻ったのは明け方だった。

風間は一緒にお風呂に入ろうと言った。

梨花は2人でお風呂に入るという事をした事がない。

「ダメですか?」

梨花は首を横に振った。

「いいよ。」

風間となら良い気がした。

そして風間は丁寧に梨花のカラダを洗う。

梨花はその指に感じて息が上がる。

「声出して良いですよ。」

そして風間にそのまま抱かれる。

梨花の喘ぎ声が反響して
お湯が波立つ音と混ざる。

「梨花…逝くよ。」

風間はその時だけ梨花を呼び捨てにした。

そして裸のままベッドで二人で眠る。

目が覚めたのは昼過ぎだった。

「こんなダラダラした休日は初めて。」

「いつもはどんな事してます?」

「午前中はジムに行って
掃除をして…
午後はエステ行ったり、美容院行ったり…
ネイルサロン行ったりね。

それが無い時は本読んだりDVD観たり…かな。」

「友達とかと逢わないんですか?」

「友達は作らないの。面倒だから。」

「そうか。」

「寂しい女って思った?」

風間は梨花の頭を自分の腕に乗せ、
梨花の髪にキスをする。

「いえ、僕も友達作りませんから。」

「彼女も作らないの?」

少し間があって風間が答えた。

「いえ、一昨日出来ました。」

「え?」

一昨日は確か風間が自分のオモチャになると言った夜だ。

「彼女出来た日に私のオモチャになるって言ったの?」

「彼女に興味はありませんけど…

言われたら断れなくて…まあ、いいかなって。」

梨花は風間のことがサッパリ分からなかった。




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