Spice‼︎
桐原がようやく梨花を離して眠ったのは少し空が明るくなった頃で
梨花はベッドから身体を起こして
シャワーも浴びずに服を着ると急いで部屋を出た。
まだ酔いが少し残っているが、
理性はかなり戻っていた。
昨晩の自分は思い出したくない程みっともなくて
梨花は当分お酒を止めようと思ったくらいだ。
急いで部屋に戻ると風間が梨花のベッドで眠っていた。
梨花はシャワーを浴びて
髪を乾かすと何事も無かったように風間の隣に身体を滑らせる。
風間はその少しの振動で目を覚ました。
「朝帰り?」
「ううん、まだ陽は昇ってない。」
「そう。」
風間は梨花を抱きしめてキスしようとする。
桐原の余韻が身体に残っている梨花はそれを受け止められなかった。
「ゴメン、お酒残ってて気持ち悪い。」
そう言ってトイレに逃げ込んだ。
梨花に拒まれた風間はその理由もわかってるが
口には出せない。
嫉妬するのにももう疲れていた。
所詮桐原には勝てない。
そう思いながら梨花を手放せずにいる。
それに桐原には山崎麻美がいるのだ。
梨花はきっとまた傷ついて自分を必要とする時が来ると思った。
「梨花さん、大丈夫?」
「うん。」
梨花が真っ赤な目をしてトイレから出て来た。
「気持ち悪い?」
泣いた事は分かっていたが風間はそれに気づかないフリをして
梨花の背中をさすってあげる。
梨花は何度も
「ごめん。」
と謝っていた。
謝られれば謝られるほど風間の胸は苦しくなった。
梨花はベッドから身体を起こして
シャワーも浴びずに服を着ると急いで部屋を出た。
まだ酔いが少し残っているが、
理性はかなり戻っていた。
昨晩の自分は思い出したくない程みっともなくて
梨花は当分お酒を止めようと思ったくらいだ。
急いで部屋に戻ると風間が梨花のベッドで眠っていた。
梨花はシャワーを浴びて
髪を乾かすと何事も無かったように風間の隣に身体を滑らせる。
風間はその少しの振動で目を覚ました。
「朝帰り?」
「ううん、まだ陽は昇ってない。」
「そう。」
風間は梨花を抱きしめてキスしようとする。
桐原の余韻が身体に残っている梨花はそれを受け止められなかった。
「ゴメン、お酒残ってて気持ち悪い。」
そう言ってトイレに逃げ込んだ。
梨花に拒まれた風間はその理由もわかってるが
口には出せない。
嫉妬するのにももう疲れていた。
所詮桐原には勝てない。
そう思いながら梨花を手放せずにいる。
それに桐原には山崎麻美がいるのだ。
梨花はきっとまた傷ついて自分を必要とする時が来ると思った。
「梨花さん、大丈夫?」
「うん。」
梨花が真っ赤な目をしてトイレから出て来た。
「気持ち悪い?」
泣いた事は分かっていたが風間はそれに気づかないフリをして
梨花の背中をさすってあげる。
梨花は何度も
「ごめん。」
と謝っていた。
謝られれば謝られるほど風間の胸は苦しくなった。