Spice‼︎
飲み会が終わって梨花に近寄る多村から庇うように
桐原が梨花に声をかけた。
「藤城さん、もう一軒どうですか?」
多村は桐原に梨花を攫われまいと
横槍を入れてくる。
「藤城さん、このあと二次会があるけど…」
梨花はすかさず断る。
「すいません。桐原さんと話したいことがあるので…私はここで失礼します。」
桐原は多村に軽く会釈すると梨花とその場所をあとにした。
多村は梨花と仲良くなる計画を壊されて不機嫌になった。
「多村課長だっけ?
狙われてるんだろ?スケべそうな顔してたなぁ。」
「ありがとうございました。」
桐原が梨花の手を握りしめ、その指に唇を寄せる。
「見返り期待してるよ。」
そう言って梨花と手を繋いだまま
いつものホテルに向かう。
その時、風間から電話がかかってきた。
(タイミング悪い。)
梨花はそう思いながら風間の電話に出る。
「梨花さん、電話もらったみたいだけど……
ごめん、商談中で…」
「もう解決したから大丈夫。」
梨花はそれだけ言うと電話を切った。
「俺は風間の代打か…。
ま、いいや。
梨花を抱けるから。」
その言葉に梨花は張っていた気持ちの糸が切れて崩れ落ちそうになる。
この男から離れたくても
どうしても離れられないと思った。
桐原が梨花に声をかけた。
「藤城さん、もう一軒どうですか?」
多村は桐原に梨花を攫われまいと
横槍を入れてくる。
「藤城さん、このあと二次会があるけど…」
梨花はすかさず断る。
「すいません。桐原さんと話したいことがあるので…私はここで失礼します。」
桐原は多村に軽く会釈すると梨花とその場所をあとにした。
多村は梨花と仲良くなる計画を壊されて不機嫌になった。
「多村課長だっけ?
狙われてるんだろ?スケべそうな顔してたなぁ。」
「ありがとうございました。」
桐原が梨花の手を握りしめ、その指に唇を寄せる。
「見返り期待してるよ。」
そう言って梨花と手を繋いだまま
いつものホテルに向かう。
その時、風間から電話がかかってきた。
(タイミング悪い。)
梨花はそう思いながら風間の電話に出る。
「梨花さん、電話もらったみたいだけど……
ごめん、商談中で…」
「もう解決したから大丈夫。」
梨花はそれだけ言うと電話を切った。
「俺は風間の代打か…。
ま、いいや。
梨花を抱けるから。」
その言葉に梨花は張っていた気持ちの糸が切れて崩れ落ちそうになる。
この男から離れたくても
どうしても離れられないと思った。