Spice‼︎
南を見た時、風間は少しだけ心が揺れた。
18才だった南は大人になっても
可憐で美しかった。
梨花とはまるで違うタイプだ。
南ならきっと一途に自分を愛してくれるだろうし
他の男の事で嫉妬もさせないだろう。
真っ白なワンピースが眩しいほど似合って
まるで天女の様だった。
「健斗くん、久しぶりね。
あの頃もカッコ良かったけど、
すごく素敵になっちゃって、びっくりしちゃった。」
笑った顔は高校生の頃と変わらなかった。
「お見合い受けてくれてありがとう。
ホント言うとね、断られると思ってた。」
風間はますます断り辛くなった。
とりあえず目の前に料理が運ばれて来たので
ゆっくり食事を取りながら話す機会を待とうと思った。
「健斗くん…迷惑だった?」
風間は見透かされたのかと戸惑ったが
何とか取り繕って
「いや、そんなんじゃないけど…」
と返した。
「けど…何?」
「南…あのさ、結婚はまだ考えてないんだ。
この見合いは父に言われて断れりきれなくて…
ゴメン…ここで言うのは卑怯だと思ったけど…」
なぜか土壇場になると梨花の事は話せなかった。
「…そう。
ずっと結婚しないつもりなの?」
「そう言う訳じゃないけど…
今はまだ…」
「じゃあ、このまま付き合うだけでもダメかな?」
「え?」
南の提案は意外なものだった。
18才だった南は大人になっても
可憐で美しかった。
梨花とはまるで違うタイプだ。
南ならきっと一途に自分を愛してくれるだろうし
他の男の事で嫉妬もさせないだろう。
真っ白なワンピースが眩しいほど似合って
まるで天女の様だった。
「健斗くん、久しぶりね。
あの頃もカッコ良かったけど、
すごく素敵になっちゃって、びっくりしちゃった。」
笑った顔は高校生の頃と変わらなかった。
「お見合い受けてくれてありがとう。
ホント言うとね、断られると思ってた。」
風間はますます断り辛くなった。
とりあえず目の前に料理が運ばれて来たので
ゆっくり食事を取りながら話す機会を待とうと思った。
「健斗くん…迷惑だった?」
風間は見透かされたのかと戸惑ったが
何とか取り繕って
「いや、そんなんじゃないけど…」
と返した。
「けど…何?」
「南…あのさ、結婚はまだ考えてないんだ。
この見合いは父に言われて断れりきれなくて…
ゴメン…ここで言うのは卑怯だと思ったけど…」
なぜか土壇場になると梨花の事は話せなかった。
「…そう。
ずっと結婚しないつもりなの?」
「そう言う訳じゃないけど…
今はまだ…」
「じゃあ、このまま付き合うだけでもダメかな?」
「え?」
南の提案は意外なものだった。