Spice‼︎
1人になった梨花は夕方の街をブラブラと歩いて
結局ヒロのいるバーに行く。
他に行くところはなかった。
友達もヒロ以外は居ない。
少し落ち込んだ梨花を見てヒロは
「何かあった?」
と声をかけてくれた。
「やっぱり住む世界が違うなぁって思って。」
「風間くん?」
「うん。」
ヒロは梨花の前にキールを置いた。
梨花はそれを一口飲んで天井を見上げる。
「だから言ったのに…
梨花が本当に望んでるのは風間くんじゃないはずだ。」
するとバーのドアが開いて、梨花の耳に聞き慣れた足音がする。
振り向くと桐原が立っていた。
「ようやく捕まえた。」
桐原は断りもなく梨花の横に座った。
「桐原さん…」
「何で連絡しない?
電話に出ないし、部屋にも居ない。
風間とうまくいってるのか?」
梨花は何も答えずに席を立とうとして
桐原に腕を掴まれた。
「うまくいってたら日曜の夕方からこんなとこで飲んでないよな?」
「風間くんは仕事で…」
「嘘つくな。
アイツ見合いしただろ?
お前が居ながら酷いなあ。」
「それは私が…」
桐原がいきなり梨花を抱きすくめた。
そして耳元で囁いた。
「お前は風間じゃ物足りないだろ?」
梨花のカラダからチカラが抜けて
また桐原に堕ちていく。
ヒロは2人から視線を外して
ただ黙ってグラスを磨いていた。
「俺の部屋に来るか?」
梨花にとって桐原の家に行くというのは
すごく憧れてたことだった。
ホテルでしか逢えない不倫相手じゃなくなった証拠だ。
その魅力的な誘いに乗りそうな梨花に
風間から連絡が入る。
梨花が電話に出ようとすると
桐原は黙って梨花からスマートフォンを取り上げて電源を切った。
「何するの?」
「お前の相手は風間じゃない。」
梨花は桐原に見つめられてなにも言えなくなった。
結局ヒロのいるバーに行く。
他に行くところはなかった。
友達もヒロ以外は居ない。
少し落ち込んだ梨花を見てヒロは
「何かあった?」
と声をかけてくれた。
「やっぱり住む世界が違うなぁって思って。」
「風間くん?」
「うん。」
ヒロは梨花の前にキールを置いた。
梨花はそれを一口飲んで天井を見上げる。
「だから言ったのに…
梨花が本当に望んでるのは風間くんじゃないはずだ。」
するとバーのドアが開いて、梨花の耳に聞き慣れた足音がする。
振り向くと桐原が立っていた。
「ようやく捕まえた。」
桐原は断りもなく梨花の横に座った。
「桐原さん…」
「何で連絡しない?
電話に出ないし、部屋にも居ない。
風間とうまくいってるのか?」
梨花は何も答えずに席を立とうとして
桐原に腕を掴まれた。
「うまくいってたら日曜の夕方からこんなとこで飲んでないよな?」
「風間くんは仕事で…」
「嘘つくな。
アイツ見合いしただろ?
お前が居ながら酷いなあ。」
「それは私が…」
桐原がいきなり梨花を抱きすくめた。
そして耳元で囁いた。
「お前は風間じゃ物足りないだろ?」
梨花のカラダからチカラが抜けて
また桐原に堕ちていく。
ヒロは2人から視線を外して
ただ黙ってグラスを磨いていた。
「俺の部屋に来るか?」
梨花にとって桐原の家に行くというのは
すごく憧れてたことだった。
ホテルでしか逢えない不倫相手じゃなくなった証拠だ。
その魅力的な誘いに乗りそうな梨花に
風間から連絡が入る。
梨花が電話に出ようとすると
桐原は黙って梨花からスマートフォンを取り上げて電源を切った。
「何するの?」
「お前の相手は風間じゃない。」
梨花は桐原に見つめられてなにも言えなくなった。