Spice‼︎
「第4会議室の書類、私が持って行っても良いですか?」

茉美がそういうので、梨花は断る理由も無いので茉美に渡した。

「じゃあお願いね。」

茉美が会議室に行くとまだ誰も居なかった。

「あれ?藤城さんに頼んだんだけど…」

「先輩が気を遣ってくれたみたい。」

「ごめん、茉美ちゃん、藤城さんに聞きたい事あるから呼んできてくれない?

それとも茉美ちゃんでわかる?」

もちろん茉美には分からなかった。

風間はそれがわかってワザと難しいことを聞いた。

茉美は仕方なく梨花を呼びに来た。

「先輩、何か聞かれても分からないから
やっぱり会議室までお願いできませんか?」

「わかった。」

梨花はドキドキしながら会議室のドアを開けた。

「怒ってる?相手が茉美ちゃんだって知って。」

風間は不安そうに梨花に聞いた。

「ビックリしたけど…怒ってはない。

でも茉美ちゃんに冷たすぎない?」

「もし交際申し込んだのがあの子じゃなかったら断ってました。」

「それって茉美ちゃんが好きって事?」

「じゃなくて…梨花さんに近付きたかったから。
そうすればさっきみたいに一緒に食事も出来ますからね?」

「それなら私と付き合いたいって思わないの?」

「梨花さんは真正面から攻撃しても落ちないから。」

確かに風間の言う通りかもしれない。

梨花の不意を突いて風間がまたキスしようとする。

梨花はそれを避けて会議室をでた。



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