Spice‼︎
香織を見た時、ヒロの店の男たちは皆、一瞬で目を奪われた。
梨花も綺麗ではあるが、
香織は妖艶という言葉が似合う。
「梨花、紹介して。」
とヒロが言うと香織は
「この店は貴方のモノ?」
といきなりヒロに聞いた。
「いえ、俺は雇われ店長ですから。」
ヒロが答えると香織は薄ら笑いを浮かべて
「ごめんね。お金のないオトコは好きじゃないの。」
と言った。
「参ったな。」
とヒロが笑って2人の前から席を外した。
「健斗くんが婚約したのは聞いたでしょ?
別れたって聞いたけど本当に?」
「私が風間くんと一緒になれない事は
初めから分かってたでしょ?
長谷川さんだって社長の愛人にはなれても
本妻にはなれないでしょ?」
「私は最初からそんなにモノになる気ないから。」
香織の様に割り切れたら楽だと思った。
昔の自分はむしろ香織に近かったと思う。
桐原と暮したいとかずっと一緒にいたいとかそんなこと思ったりしなかった。
風間を手放したくないという感情も
昔の梨花なら有り得なかった。
風間はただのオモチャだったのに…
自分のオモチャを
どうしても欲しいという金持ちが
金にモノを言わせて奪っただけだ。
そのくらい簡単に思えればラクになると思った。
梨花も綺麗ではあるが、
香織は妖艶という言葉が似合う。
「梨花、紹介して。」
とヒロが言うと香織は
「この店は貴方のモノ?」
といきなりヒロに聞いた。
「いえ、俺は雇われ店長ですから。」
ヒロが答えると香織は薄ら笑いを浮かべて
「ごめんね。お金のないオトコは好きじゃないの。」
と言った。
「参ったな。」
とヒロが笑って2人の前から席を外した。
「健斗くんが婚約したのは聞いたでしょ?
別れたって聞いたけど本当に?」
「私が風間くんと一緒になれない事は
初めから分かってたでしょ?
長谷川さんだって社長の愛人にはなれても
本妻にはなれないでしょ?」
「私は最初からそんなにモノになる気ないから。」
香織の様に割り切れたら楽だと思った。
昔の自分はむしろ香織に近かったと思う。
桐原と暮したいとかずっと一緒にいたいとかそんなこと思ったりしなかった。
風間を手放したくないという感情も
昔の梨花なら有り得なかった。
風間はただのオモチャだったのに…
自分のオモチャを
どうしても欲しいという金持ちが
金にモノを言わせて奪っただけだ。
そのくらい簡単に思えればラクになると思った。