Spice‼︎
風間は梨花が心配だった。
いくら気が強い梨花でも
上司からセクハラされて
かなり傷ついていると思った。
けれどここまで来たのは
梨花にもう一度気持ちを伝えるためだった。
風間は結婚の日取りが決まっても
なかなか踏ん切りがつかない。
断られるとは分かっていたが、
ハッキリ終わらせないとどこかで期待してしまう自分がいる。
「大丈夫ですか?」
「うん。色々ありがとう。」
「顔見て安心しました。
怖かったですよね…」
「あんなこと何でも無いことだと思ったけど…
やっぱりね。」
「何でもなく無いですよ。」
風間は相変わらず優しくてどんな時も梨花の味方だ。
梨花は風間の存在の大切さを別れてから知った。
「わざわざありがとう。」
「梨花さん…結婚の日取りが決まりました。」
梨花はかなり動揺したが、もうどうなるわけでも無い。
「そう。おめでとう。」
「…梨花さん…僕と2人で遠くに行きませんか?」
風間の突然の申し入れは梨花の心を大きく揺らした。
「…なーんて…
梨花さんには桐原さんが居るのに…あり得ませんよね。
すいません。」
風間はそれを冗談で済ませたが、
本当にそう思っていた。
梨花に未練を残したまま
南と結婚する自分が怖かった。
梨花もまだ気持ちに整理がつかないが
今更もうどうにもならない。
風間は未練を残さないように
せめて最後にもう一度だけ梨花をこの手で思い切り抱きしめたいと思った。
いくら気が強い梨花でも
上司からセクハラされて
かなり傷ついていると思った。
けれどここまで来たのは
梨花にもう一度気持ちを伝えるためだった。
風間は結婚の日取りが決まっても
なかなか踏ん切りがつかない。
断られるとは分かっていたが、
ハッキリ終わらせないとどこかで期待してしまう自分がいる。
「大丈夫ですか?」
「うん。色々ありがとう。」
「顔見て安心しました。
怖かったですよね…」
「あんなこと何でも無いことだと思ったけど…
やっぱりね。」
「何でもなく無いですよ。」
風間は相変わらず優しくてどんな時も梨花の味方だ。
梨花は風間の存在の大切さを別れてから知った。
「わざわざありがとう。」
「梨花さん…結婚の日取りが決まりました。」
梨花はかなり動揺したが、もうどうなるわけでも無い。
「そう。おめでとう。」
「…梨花さん…僕と2人で遠くに行きませんか?」
風間の突然の申し入れは梨花の心を大きく揺らした。
「…なーんて…
梨花さんには桐原さんが居るのに…あり得ませんよね。
すいません。」
風間はそれを冗談で済ませたが、
本当にそう思っていた。
梨花に未練を残したまま
南と結婚する自分が怖かった。
梨花もまだ気持ちに整理がつかないが
今更もうどうにもならない。
風間は未練を残さないように
せめて最後にもう一度だけ梨花をこの手で思い切り抱きしめたいと思った。