Spice‼︎
桐原はたまにカマをかけてみたりもする。
困った顔をする梨花を見るのも悪くないと思ってるからだ。

「梨花は俺だけで満足してるか?」

そんなことを聞かれて梨花はドキッとして
顔色を変える。

「な、何?突然。」

「他の男に抱かれたいと思わないか?」

梨花の目が泳いだけど…桐原は知らないフリをして
戸惑う梨花を観察する。

「思わないよ。」

嘘が下手だなぁと思い、桐原がクスッと笑う。

「何で笑うの?

そういう桐原さんは他の女を抱きたいと思ってる?」

「うん。

男は出逢ういい女みんなと寝たい思ってるよ。

違うっていう奴がいたら…
そっちがどうかしてると思え。」

桐原はそう言って梨花のお尻をポンと叩いた。

「浮気してるの?」

梨花が聞くと桐原は笑って首を振った。

「忙しくて浮気してる暇なんか無いだろ?

俺もそんなに若くないし、
梨花を抱くだけで充分だよ。

梨花は浮気しなくて良いのか?」

梨花はこの話から逃げ出したくなった。

「桐原さんだけで満足してる。」

そう嘘をつくと桐原の首筋に唇を押し当てた。

「そうか…満足してるか?」

そして桐原は梨花の身体に舌を這わせた。

風間に抱かれる梨花を想像すると
腹立たしくもあり、可愛くもあり、興奮した。

そして桐原は丁寧に梨花のその淫らな身体を愛していく。


< 262 / 265 >

この作品をシェア

pagetop