Spice‼︎
梨花は風間から連絡が来るのを待っている。
後ろめたさとか申し訳なさとか
そんなものは逢いたい気持ちでかき消されていく。
梨花は理性より本能を優先し、
忍耐力が欠けている。
そして風間から終業時間の少し前に
場所と時間を指定したメールが届いた。
梨花は仕事が終わると
急いでその場所に向かった。
風間が指定して来たのは梨花と桐原の住む駅の二つ手前の駅前にあるホテルのラウンジだった。
風間がホテルを指定してきたという事がどういう意味を持つのか梨花はすでに気付いている。
梨花は風間が来る前に化粧室でシャツのボタンを
一つ外し、胸を開いた。
そしてラウンジで風間を待っていると
風間が時間通りにやって来た。
席に着くなり梨花の空いた胸元に自然に目がいく。
梨花は風間の飢えた男の視線を見て心の中で微笑んだ。
「これを飲んだら上の階で食事しましょう。」
風間ははやる気持ちを悟られないように
余裕の態度を見せるが梨花には通用しない。
「うん。」
梨花はラウンジで食前酒にキールだけ飲むと
風間とエレベーターに乗って最上階のレストランへ向かった。
エレベーターの中で風間は自分の見た夢を思い出す。
ここで梨花にすぐにでもキスしたいと思ったが
今夜は時間をかけてゆっくり攻めるべきだ。
そんな風間が焦ったくて
梨花が挑発するように視線を投げかけると
風間は梨花から視線を外した。
風間とのデートで梨花は不思議と昔の桐原と過ごした刺激的な時間を思い出す。
食事の間、風間はずっと緊張している。
結婚後初めてする浮気だ。
下の部屋にどうやって梨花を連れて行こうか考えでるだけで食事も喉を通らなかった。
昔のドラマみたいにホテルの鍵を見せたりすればいいいいのか?などと考えては躊躇った。
食事も終わりに近づいてきて
風間はようやく思い切って梨花を誘おうとした。
その時、梨花が言った。
「話しって何?」
「え?」
「話しがあるって言ってたでしょう?」
風間は自分が
「少し話せないですか?」
と誘ったことを思い出した。
「梨花さん…もし良かったら…下の部屋で話しませんか?」
下の部屋とはホテルの一室だ。
全てお見通しの梨花は少し考えるフリをして頷いた。
後ろめたさとか申し訳なさとか
そんなものは逢いたい気持ちでかき消されていく。
梨花は理性より本能を優先し、
忍耐力が欠けている。
そして風間から終業時間の少し前に
場所と時間を指定したメールが届いた。
梨花は仕事が終わると
急いでその場所に向かった。
風間が指定して来たのは梨花と桐原の住む駅の二つ手前の駅前にあるホテルのラウンジだった。
風間がホテルを指定してきたという事がどういう意味を持つのか梨花はすでに気付いている。
梨花は風間が来る前に化粧室でシャツのボタンを
一つ外し、胸を開いた。
そしてラウンジで風間を待っていると
風間が時間通りにやって来た。
席に着くなり梨花の空いた胸元に自然に目がいく。
梨花は風間の飢えた男の視線を見て心の中で微笑んだ。
「これを飲んだら上の階で食事しましょう。」
風間ははやる気持ちを悟られないように
余裕の態度を見せるが梨花には通用しない。
「うん。」
梨花はラウンジで食前酒にキールだけ飲むと
風間とエレベーターに乗って最上階のレストランへ向かった。
エレベーターの中で風間は自分の見た夢を思い出す。
ここで梨花にすぐにでもキスしたいと思ったが
今夜は時間をかけてゆっくり攻めるべきだ。
そんな風間が焦ったくて
梨花が挑発するように視線を投げかけると
風間は梨花から視線を外した。
風間とのデートで梨花は不思議と昔の桐原と過ごした刺激的な時間を思い出す。
食事の間、風間はずっと緊張している。
結婚後初めてする浮気だ。
下の部屋にどうやって梨花を連れて行こうか考えでるだけで食事も喉を通らなかった。
昔のドラマみたいにホテルの鍵を見せたりすればいいいいのか?などと考えては躊躇った。
食事も終わりに近づいてきて
風間はようやく思い切って梨花を誘おうとした。
その時、梨花が言った。
「話しって何?」
「え?」
「話しがあるって言ってたでしょう?」
風間は自分が
「少し話せないですか?」
と誘ったことを思い出した。
「梨花さん…もし良かったら…下の部屋で話しませんか?」
下の部屋とはホテルの一室だ。
全てお見通しの梨花は少し考えるフリをして頷いた。