Spice‼︎
とある朝、会社に行くと辞令が貼ってあった。
桐原政宗という名前を見つけて梨花は立ち止まる。
営業部次長を命ずる。
(課長出世するんだ。)
桐原はこの5年課長のままだった。
3課の課長から1番大きなクライアントを持つ1課の課長に変わったのが出世といえば出世なのかもしれないが…
優秀な桐原がなかなか出世しないのは
専務からの許しが出ないという噂もあったが
とりあえず梨花は桐原が出世したことが嬉しかった。
(お祝いしなきゃな。)
そう思ったがあくまでも桐原とはカラダだけの関係だった。
時間が経つにつれ梨花は自分が特別な存在だと勘違いしてしまう。
深入りしちゃダメだと常にブレーキをかけてる。
その場を離れようと前を見ると風間が立っていた。
風間は梨花を見て微笑んで
梨花も目配せする。
だけど風間とも恋人ではない。
風間の恋人は一緒に働く茉美なのだ。
時々自分の存在がわからなくなる。
彼氏なんて要らないし、愛して欲しいなんて無駄なことだと思ってるのに
最近の梨花はそれを風間に望むときがある。
桐原が無理だから風間なのかもしれない。
風間を好きになりそうだから桐原が必要なのかもしれない。
梨花は自分の気持ちがわからない。
ただ2人とも失いたくなかった。
どちらかを失えばきっとどちらかに依存してしまう。
愛されたいと思ってしまうかもしれない。
そんなとき桐原とすれ違う。
「今夜いつもの場所に8時な。」
そして梨花はまた桐原のために下着を買った。
桐原政宗という名前を見つけて梨花は立ち止まる。
営業部次長を命ずる。
(課長出世するんだ。)
桐原はこの5年課長のままだった。
3課の課長から1番大きなクライアントを持つ1課の課長に変わったのが出世といえば出世なのかもしれないが…
優秀な桐原がなかなか出世しないのは
専務からの許しが出ないという噂もあったが
とりあえず梨花は桐原が出世したことが嬉しかった。
(お祝いしなきゃな。)
そう思ったがあくまでも桐原とはカラダだけの関係だった。
時間が経つにつれ梨花は自分が特別な存在だと勘違いしてしまう。
深入りしちゃダメだと常にブレーキをかけてる。
その場を離れようと前を見ると風間が立っていた。
風間は梨花を見て微笑んで
梨花も目配せする。
だけど風間とも恋人ではない。
風間の恋人は一緒に働く茉美なのだ。
時々自分の存在がわからなくなる。
彼氏なんて要らないし、愛して欲しいなんて無駄なことだと思ってるのに
最近の梨花はそれを風間に望むときがある。
桐原が無理だから風間なのかもしれない。
風間を好きになりそうだから桐原が必要なのかもしれない。
梨花は自分の気持ちがわからない。
ただ2人とも失いたくなかった。
どちらかを失えばきっとどちらかに依存してしまう。
愛されたいと思ってしまうかもしれない。
そんなとき桐原とすれ違う。
「今夜いつもの場所に8時な。」
そして梨花はまた桐原のために下着を買った。