Spice‼︎
「ガキみたいな事言うなよ。

現実を見ろ!」

土方の言う通りだった。

だけど、今の風間にはそんな事しか浮かばないんだろう。

土方はとりあえず今夜は身を引く事にした。

梨花の気持ちがまだ風間にある事はわかってる。

「梨花、今夜は帰る。

コイツとゆっくり話せ。

お前は今夜、梨花を一人にするな!」

梨花は土方を見送った。

「涼、ありがとね。」

土方は振り向かず片手だけを軽くあげると部屋を出て行った。

「梨花さん、まさかあの人と寄り戻そうとしてませんよね?」

風間は二人きりになると
とりあえず梨花に触れようとした。

「わからない。

でも今はあの人と居たいと思った。」

風間はそんな言葉は聞こえてないかのように
梨花のカラダを奪おうとする。

梨花は素直になれずに風間から逃げようとする。

風間は梨花の胸を開き、左胸に口付けて強く吸うと
甘い痛みとともに赤い痣が浮き上がる。

風間は後ろから梨花の両腕を掴み
大きな鏡の前に立たせる。

梨花の胸にある自分のシルシを指で触れながら風間が言った。

「この痕がある限り梨花さんは僕のモノです。」

「…こんなのすぐに消える。」

「梨花さん、寂しくなったらここを見て、ここに触れて、
そして今夜のことを思い出して。

これが消える前にまたここに必ず僕のシルシを付けに来ます。」

「出来ない約束はしないで。」

梨花が強がると風間は鏡に映る梨花の目を見て言った。

「手放さないって言ったのに他のオモチャで遊ぶなんて…酷いですよ。

梨花さんに大事にされなくて…僕は壊れかけてる。

だから修理が必要なんです。」

そして梨花のカラダに舌を這わせていく。

梨花は鏡の前で風間に愛される自分から目をそらす。

風間がそれを見て、梨花の顎を掴むと顔を鏡に向かせる。

「梨花さん、ちゃんと見て。」

風間が耳元で囁いて、梨花は鏡に写る風間と見つめ合う。

そして昇りつめていく自分を見ながら風間と愛し合った。






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