Spice‼︎

同級生の男には彼女が居たが
身体の相性がいい梨花と時々浮気をする。

「梨花のカラダって最高だよな?」

「私もアンタのカラダが好き。」

「梨花は俺に惚れたりしないの?」

「カラダは好きだけど…アンタの事は好きじゃない。」

「ハッキリ言うなぁ。」

「アンタもそうでしょ?」

「俺は梨花が望めば、お前のモノになってもいいよ。」

「そういうのやめない?」

「だよな。そういうと思った。

まぁヤラセてくれるならそれでも良いけどな。」

結局、梨花はその男と卒業までカラダだけの関係で終わった。

そして今の会社に入って1年は色々な男と付き合ってみた。

しかしどれも長続きせず
土方に見初められやっと彼氏というまともな存在を作ってみたが
梨花は常に冷めていた。

そしてある夜、桐原に偶然出会うまで
梨花は誰にも心を許さなかった。

桐原とは梨花の家の近くのバーで偶然会った。

梨花は会社帰りにほぼ毎日そこに寄る。

そこへ桐原が突然一人でやってきた。

「あれ?もしかして経理部の藤城?」

「あ、営業の桐原課長ですよね?」

「会社にいる時と雰囲気が違うなぁ。

隣に座ってもいいかな?

それとも待ち合わせ?」

「いえ、一人です。」

梨花は初めて桐原とまともに話した。

部署が違う事もあって、
ほとんど会話した事も無い桐原は近くで見ると
端正な顔立ちで鍛えられたカラダがとても魅力的だった。

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