Spice‼︎
桐原が下着をつけたままの梨花に触れると
梨花の呼吸は乱れ、喘ぎ声をあげる。

「気持ちいいか?」

声にならずに頷く梨花の口の中に舌を滑り込ませる。

深いキスをすると梨花のカラダは力が入らなくなって、桐原は簡単にその脚を左右に大きく開く。

「オレとはどうするつもりだ?」

「逢いたい時に…こうやって…逢います。」

「風間とは?」

「…逢いたい時に…逢いますよ。」

桐原はそれだけ聞くといつも通りに梨花を抱いた。

「アイツ、またお前にシルシ付けやがって。」

桐原は梨花の胸の赤いシルシを指でピンと弾いた。

「嫌ですか?」

梨花が聞くと

「いや、そそられる。」

と桐原は口角を上げて微笑んだ。

「やっぱり変態。」

「こんなの付けさせて他の男と寝るお前のが変態だろ?」

そしてそれが終わるとシャワーを浴び、
帰る支度を始めた。

「お前は泊まってくか?」

「はい。どうせ明日から無職ですから。」

「風間でも呼んだら?」

「それもいいかな。」

桐原は憎らしいほどクールだったが
最後に一言だけ本音を吐いた。

「また逢えるよな?」

「はい。」

「なら良かった。

困ったことがあったら相談しろよ。」

それだけ言うと桐原は部屋を出て行った。

梨花は桐原の温もりをしばらく感じながら
ベッドで眠った。

少し眠ると電話が鳴って梨花は目を覚ました。

「風間くん?」

「梨花さん、ドア開けてください。」

「え?」

梨花がホテルのドアを開けるとそこに風間が立っていた。




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