Spice‼︎
「どうしてここに?」

「桐原さんに呼ばれたんです。」

「風間くんを呼んだ桐原次長も
桐原次長に呼ばれてここに来た風間くんも
どうかしてるって思わないの?」

「一人にするなって言われて。」

梨花はこの言葉で少しだけ幸せな気持ちになった。

風間は部屋を見渡して唖然としている。

「この部屋で桐原さんと?」

「sexする部屋じゃないって言ってた。」

「確かに…出張で泊まる安いビジネスホテル感が満載ですね。」

風間は2つあるベッドを交互に見て聞いた。

「どっちのベッドで桐原さんと寝ました?」

ベッドは二つとも乱れている。

「こっちで抱かれて、こっちで眠ってた。」

「そうですか。」

「風間くんはどっちで私を抱くつもり?」

風間は桐原に抱かれた後のベッドに梨花のカラダを沈めた。

「こっちで。」

「絶対普通じゃないよね?」

「普通ですよ。こっちのが男は興奮する。」

「嫉妬しないの?」

「そんなものがあったら梨花さんと愛し合うのには邪魔にしかならないですよね?」

そして風間は梨花の左胸の赤いシルシに上書きするように唇を押し付けて強く吸った。

「桐原さんはこれを見て何て?」

「そそられるって。あの人も普通じゃないから。」

風間はそのまま梨花の胸の先端に舌を絡めて強く吸った。

梨花は眉を寄せて、甘い声で啼く。

「梨花さんが一番普通じゃないですよ。

こんなに濡らして。」

梨花は閉じようとした脚を風間の腕に遮られ
力なくそのカラダを晒す。

この三角関係が梨花にとっては最高のバランスだった。




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