Spice‼︎
「梨花さん?どうしましたか?」
風間の愛しい声が梨花の耳をくすぐる。
「風間くん…元気にしてる?」
風間は梨花の様子がおかしい事に気がついた。
「今、何処です?」
「うん?…家の近くのバー。
風間くんと最初に会ったとこ。」
「酔ってますね?」
「酔ってないよ。」
「呂律が、正常に回ってない気がします。
迎えに行きます。」
「ダメ。来ないで。
大丈夫だから。
声だけ聴きたかったの。」
梨花の寂しさがスマートフォンから伝わって
風間は逢いに行きたくなる。
それでも今出かけたら、梨花の職場復帰の話がダメになってしまう。
「梨花さん、会社に戻って。
顔だけでも見たいから。」
「ダメよ。
土方とは一緒に働きたくない。
アイツ私に何したと思う?」
「何かされたんですか?」
「酷いコトしたの。
そりゃ私も悪いけど…
倉庫に居るのが嫌でアイツの手を取ったから。
あんな事されても仕方ないかもしれないけど…」
風間はやはり梨花を放っておけないと思い、
部屋を出ようとした。
しかし、部屋の前に父の秘書が居て
出かけるのを止められた。
「今はジッとしてて下さい。
上條さんは現在、健斗さんの身辺を調べてます。
まだあの女と繋がってることがバレたらこの縁談は無くなりますよ。
そうなったら社長が黙ってません。
上條さんは厳しい人ですから我慢して下さい。」
結局、秘書に行く手を阻まれ
梨花には逢いに行けなかった。
そのころ、酔った梨花に魔の手が迫っていた。
「お姉さん、大丈夫?」
さっきこのバーにやって来た1つ空けた席に座っていた二人組の男が梨花に声をかけてきた。
風間の愛しい声が梨花の耳をくすぐる。
「風間くん…元気にしてる?」
風間は梨花の様子がおかしい事に気がついた。
「今、何処です?」
「うん?…家の近くのバー。
風間くんと最初に会ったとこ。」
「酔ってますね?」
「酔ってないよ。」
「呂律が、正常に回ってない気がします。
迎えに行きます。」
「ダメ。来ないで。
大丈夫だから。
声だけ聴きたかったの。」
梨花の寂しさがスマートフォンから伝わって
風間は逢いに行きたくなる。
それでも今出かけたら、梨花の職場復帰の話がダメになってしまう。
「梨花さん、会社に戻って。
顔だけでも見たいから。」
「ダメよ。
土方とは一緒に働きたくない。
アイツ私に何したと思う?」
「何かされたんですか?」
「酷いコトしたの。
そりゃ私も悪いけど…
倉庫に居るのが嫌でアイツの手を取ったから。
あんな事されても仕方ないかもしれないけど…」
風間はやはり梨花を放っておけないと思い、
部屋を出ようとした。
しかし、部屋の前に父の秘書が居て
出かけるのを止められた。
「今はジッとしてて下さい。
上條さんは現在、健斗さんの身辺を調べてます。
まだあの女と繋がってることがバレたらこの縁談は無くなりますよ。
そうなったら社長が黙ってません。
上條さんは厳しい人ですから我慢して下さい。」
結局、秘書に行く手を阻まれ
梨花には逢いに行けなかった。
そのころ、酔った梨花に魔の手が迫っていた。
「お姉さん、大丈夫?」
さっきこのバーにやって来た1つ空けた席に座っていた二人組の男が梨花に声をかけてきた。