Spice‼︎
愛しく虚しい関係
ずっと友人のように見守ってくれたヒロにキスをされて梨花は戸惑ったが
ヒロの事は嫌いじゃない。
大人でセクシーでそれでいて爽やかな笑顔で笑いかけてくれるとホッとした。
魔性の男…それが店の常連の間で付けられたヒロのキャッチフレーズだ。
「ごめん…て謝るのも良くないですよね?」
とヒロは微笑んだ。
「上がって。」
梨花は今、部屋にヒロを上げるということがどんな事なのかわかっている。
ヒロは少し恥ずかしそうに部屋に上がると中を見回した。
「なんか梨花さんらしいね。」
始めて部屋を見た男が言う事はみんな同じだった。
殺風景なこの部屋は梨花そのものみたいで
みんな梨花の中に少なからず孤独を感じる。
「寂しそうな女ってこと?」
ヒロは心の中で思ったことを見透かされて少し困ったようにフォローした。
「さっぱりしてるって言うか…
女の子らしくなくて逆にカッコいいって言うか…」
「そんな要らない気なんか遣わないで。」
梨花はお酒は出さずにハーブティーを出した。
「いい匂いですね。」
「今は色んな紅茶があるでしょ?
頂き物だけど。」
紅茶はイチゴの香りがした。
ヒロは正座して美味しそうに黙ってそれを飲んでる。
「何か緊張する。」
梨花がそう言うとヒロは笑った。
「何にもしませんよ。」
「そう…だよね?」
「した方がいいですか?」
あまりにストレートで返事に困ってしまう。
そこがヒロの魅力であって
みんなこの魔性の男の色気にやられてしまうのだ。
「出来れば友達のままで。」
「わかりました。残念だけど…。」
一度キスした男を友達って言えるのだろうか?
梨花はふとそんな事を考えてしまった。
ヒロの事は嫌いじゃない。
大人でセクシーでそれでいて爽やかな笑顔で笑いかけてくれるとホッとした。
魔性の男…それが店の常連の間で付けられたヒロのキャッチフレーズだ。
「ごめん…て謝るのも良くないですよね?」
とヒロは微笑んだ。
「上がって。」
梨花は今、部屋にヒロを上げるということがどんな事なのかわかっている。
ヒロは少し恥ずかしそうに部屋に上がると中を見回した。
「なんか梨花さんらしいね。」
始めて部屋を見た男が言う事はみんな同じだった。
殺風景なこの部屋は梨花そのものみたいで
みんな梨花の中に少なからず孤独を感じる。
「寂しそうな女ってこと?」
ヒロは心の中で思ったことを見透かされて少し困ったようにフォローした。
「さっぱりしてるって言うか…
女の子らしくなくて逆にカッコいいって言うか…」
「そんな要らない気なんか遣わないで。」
梨花はお酒は出さずにハーブティーを出した。
「いい匂いですね。」
「今は色んな紅茶があるでしょ?
頂き物だけど。」
紅茶はイチゴの香りがした。
ヒロは正座して美味しそうに黙ってそれを飲んでる。
「何か緊張する。」
梨花がそう言うとヒロは笑った。
「何にもしませんよ。」
「そう…だよね?」
「した方がいいですか?」
あまりにストレートで返事に困ってしまう。
そこがヒロの魅力であって
みんなこの魔性の男の色気にやられてしまうのだ。
「出来れば友達のままで。」
「わかりました。残念だけど…。」
一度キスした男を友達って言えるのだろうか?
梨花はふとそんな事を考えてしまった。