ずっと、そばにいたのに。
「コウちゃん……倒れそう……」
「大丈夫だ偶然病院は近い」
「良かった……おおいに倒れるわ……パタ」
効果音とともに、シートを倒したら、コウちゃんは笑った。
また信号が赤になって、倒れてる私を見下ろしてから、うりゃっと、片手でシートを起こした。
私はどさくさに紛れて、コウちゃんの頬にちゅーをした。
コウちゃんは2秒くらいかたまった。
信号が青になっていたので、青! と叫んで、コウちゃんがぎこちなく車を発進させた。