ずっと、そばにいたのに。
や、やばい……かっこつけて全部持っちゃったけど相当重い……腕ちぎれそう……。
私は自分の行動を既に後悔していた。そんな私を追いかけて、コウちゃんが私の荷物に手を差し伸べた。
「貸せよ重いだろ。ってかお前引きずってんだよ」
「重くない引きずってない」
「貸せバカマメ、俺んちの砂糖がこのままじゃ破けて蟻のエサとなる!」
「なんない!」
「何怒ってんだよ!」
住宅街に入ると、もうかなり人通りは少なくなっていて、1時間お買いものしただけなのに、外はもう真っ暗だった。
……冬は、本当に夜が長い。
吐いた息が白くなって、頬をかすめた。指が冷たくて重くて千切れそうに痛い。けど、今コウちゃんに助けられたくない。私は怒ってる。