Eternally in my heart
余命宣告されてから、あっという間に1ヶ月。もう2月のはじめの週が終わってしまった。中3になってからものすごく時間が進むのが速く感じていたけど、最近は特にだ。死を意識した途端こんなに速くなるなんて。本当に何もできずに終わってしまいそう笑笑

私は結局、私立の高校に進学することを決めた。両親ときちんと話しあった結果だから、後悔はない。感謝の気持ちだけは絶対に忘れないようにして、余生を楽しもうと思う

私が進学を決めた水岡高校は部活に力を入れていて、県内でもトップレベル。野球も強いらしく、甲子園の常連さんだそうだ。他の部活も最低が県大会とかいうレベルらしくて、中学校の時1度も大きな大会まで進んだことのない私にとったら未知の世界に感じる。
奏悟は、水岡でバスケをやるらしい。私が水岡に行くことに決めたと言ったら大喜びした。

ちくん

痛い。
同じ学校に行くってだけでこんなに喜んでくれる人がいるのに
私はその人をおいて死んでしまう。
ほんとうに死ぬのかな。体には、なんの変化も出ていない
でも病院の先生は、気づかないくらいゆっくりと体を蝕んでいくという。今はまだ気づいていないけど、病気は進んでいると。

実感がわかない。病気ってことを忘れてしまうくらいに今は楽しいし、元気だ。
考えすぎなくても、いいのかも。
< 6 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop