どうやらホラーゲームの世界に迷い込んでしまったようです
僕、次第……?





「説明、してくれないか?」





「喜んで。先ずはその邪魔な女を消そうか」







パチンッ



と、影は一度だけ指をならした。






「え、なにを」





そう、影は指をならしただけ。




だけど、何も起こらなかった。






「もう一度、後ろへ振り返ってごらん。」





影は意味深に僕の背後へ視線を送る。





「な、なんだよ。また何か後ろにいるのか……?」




そっと、慎重に振り返る。




時間で表すと15秒ほど掛かったと思う。






「……?」




あれ、誰も、いない?




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