暗函
人は皆、自らの事には盲目である。見えないように出来ているのである。何故そうしたのかは、神のみぞ知る事であろう。
自分の事を良く思う幸せな者もいれば、自分の事を哀しく思う不幸せな者もいる。どちらが良いとは言えぬが、君は後者だ。
何故、断言出来るのか?違う世界の私からは、君が鮮明に見えているのだ。君が見えない君自身を、私は容易く認識しているのだ。
そして、君は必ず光を掴む事が出来る。私には、君の末路までも、鮮明に見えているのだ。
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