ヴァージンロード <続>Mysterious Lover
新条の目が、ギラリと鋭く光る。
「本気か?」
「えぇ。ただし、彼女が本当にそれを望むなら、ですけど」
「へぇ。たいした自信だな。彼女は絶対、自分から離れていかないって?」
「自信なんてありませんよ。ただ、信じてるだけです」
奈央さんを、信じてる。
何度離れても、あきらめようとしても、どうしてもできなかった。
彼女の気持ちも、きっと同じだと……
信じたい。
たとえ、うぬぼれが過ぎると言われても。
彼女と出会って、想いが通じた奇跡は、確かに存在したのだから。
「……ふぅん」
探るように、新条がオレを見て。一歩足を前に出した。
また投げ飛ばすつもりか?
何度もそう簡単にいくかよって、身構えて。
その時。