ヴァージンロード <続>Mysterious Lover

これって……
うぬぼれても、いいのかな?
彼女の心はまだ、オレのものだって……。

「っ……」
想いのすべてを腕にこめて、ただきつく抱きしめて。

そして視線だけを新条へと上げた。
「宣戦布告なら、受けて立ちますよ。オレは絶対に、この人を放したりしませんから」

「せ宣戦布告? ……拓巳、それ、何の話?」


「くくく……」
突然、体を折り曲げるようにして、新条が笑いだした。

「あははははは……!」

え?

そしてにじんだ涙をぬぐうと、「あーもう、合格だよ、合格!」と言い、手を打ち鳴らす。

「は? ごう、かく……?」

なんだ……それ?

「なかなかいい連携プレーだっただろ?」
そういうと、現れたナディアと……ハイタッチ!?

「カズマ、ナイスな演技だったわ。オスカーあげたいくらい」
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