ヴァージンロード <続>Mysterious Lover
ああああ……そうか。
ようやくオレは、腑に落ちた。
そこか。
まず最初に、そこを説明しなきゃならなかったんだ。
オレたち仲間うちじゃ、当たり前のことだったけど。
事実を知らなきゃ、そりゃ不安になるよな。
「同棲っていうか、単なるルームメイト。正しくはシェアメイトだけど。
シェアハウスで一緒に暮らしてただけだから。同期の野郎ばっかり4人で
借りててさ」
「4人で……」
オレは首を振る。
「いや、注目してほしいのはそこじゃないんだけど」
「え? えーっと……同期の、野郎……?」
「そうそう。そっち」
「ヤローばっかり……?」
反芻しながら、奈央さんが首を傾げる。
「そう」
「え……でもナディアさん……?」
その目がぴくっと見開かれる。答えに、たどりついたみたいに。
「あ、あの……拓巳、もし間違ってたら、ごめんなさい。……あの、もしかして……その、な、ナディアさんて……」