ヴァージンロード <続>Mysterious Lover
シャツの上から、体のラインを確かめるようにたどり……
ボタンをはずして剥いでいく。
「ちょっ……待っっ……たくっ……」
「待てないし、待たない」
欲望にまみれた、毛羽立った声。
くそっ……余裕がないな。
スカート、ストッキング。
そして下着も。
自分の服を脱ぐ暇も惜しんで、白い肌を露わにする。
すべてをベッドの下へ投げ捨てて。
それから。
何も身に着けずシーツに沈む奈央さんに、
言葉もなく見惚れた。
それは何度も、もう何度も。
夢の中で抱いた体。
でも現実は、そんなものをはるかに越えて、すさまじく淫らで、そして美しくて。
オレは呼吸もままならなくなる。
ごくり……
飢えた獣のように、喉が鳴った。