ヴァージンロード <続>Mysterious Lover

「……はあ……?」

けむに巻かれた思いで首を傾げた時、ポケットの中でスマホが震えだした。

「すみません」
2人に謝って、店の外へ出る。
歩道の端に寄って、ディスプレイを確認すると。

……げ、ナディアから?
「……なんだよ」

『ハァイ、どうせあなたのことだから、もう日本に来てるんでしょ?』

「だったら何?」

『これからこっちに来れない? おもしろいもの見せてあげるわ』

「悪いけど用事あるから」

『ナオに会うの?』

「……そうだけど」

『だったら余計、来た方がいいわ』

「え?」

『だって、あたしの目の前に、今いるもの』 

「は……?」
< 46 / 173 >

この作品をシェア

pagetop