ヴァージンロード <続>Mysterious Lover
「……はあ……?」
けむに巻かれた思いで首を傾げた時、ポケットの中でスマホが震えだした。
「すみません」
2人に謝って、店の外へ出る。
歩道の端に寄って、ディスプレイを確認すると。
……げ、ナディアから?
「……なんだよ」
『ハァイ、どうせあなたのことだから、もう日本に来てるんでしょ?』
「だったら何?」
『これからこっちに来れない? おもしろいもの見せてあげるわ』
「悪いけど用事あるから」
『ナオに会うの?』
「……そうだけど」
『だったら余計、来た方がいいわ』
「え?」
『だって、あたしの目の前に、今いるもの』
「は……?」