ヴァージンロード <続>Mysterious Lover

◇◇◇◇

代々木にある総合病院の受付で病室を聞いたオレは、
眉をひそめるナースに構わず、廊下をダッシュした。

病室の番号を確認しながら駆けていくと、前方から声が聞こえて。
「カメちゃん、こっち！」
相馬さんが、オレに手を振っていた。

「なっ……なおさん……は！？」
その両肩を掴み、揺さぶりながら恐怖を飲み込んで叫ぶ。
まさか、まさか……

息が、苦しい……っ


「大丈夫。今、眠ってる。過労だろうって」

「過労……？」

「数日入院して検査して、安静にした方がいいって言われたけど」

「大丈夫、なんですね？」
相馬さんが頷くのを確認すると、オレは全身の力を抜いた。

まだ収まりきらない動揺に、心臓が脈動してる。
あの人に何かあったら……オレは……っ