ヴァージンロード <続>Mysterious Lover
顔をあげると、パーテーション越しにこちらを見下ろすエメラルドの瞳とブロンドが目に入った。
こいつはここを紹介してくれたカナディアンで、今もまた家に居候させてくれてる貴重な友達、ライアン・リー。
「まあね」
「毎日よく続くよなぁ。そろそろ写真くらい見せてくれてもいいんじゃないの? 入ってるんだろ? その中にさ」
と、デスク上に置いたオレのスマホを指す。
「やだね。減る」
「え〜……ケチケチッ! ドケチ!!」
そんな日本語覚えるなよ……。
「なぁ、どんな感じなわけ?」
「何が?」
「彼女とのセックスだよ。そんなにイイの?」
「あのな……真昼間のオフィスでそんなこと聞くなよ」
「大丈夫だって。みんな日本語わかりゃしないし」
……頼むから気づけ。
セックスは英語だっ!