鶫さんはこんなひと
「思い当たる節、ない?」
「…あります!」
間髪入れずに返事をする。
ぐるぐると思い巡らすまでも無く、浮かんできた。
やたらとショーウィンドウに映り込む自分を確認してたり、事あるごとに自撮りをしてた両角主任を目の端でとらえた覚えがある。
しかも自撮りと言っても、近くに鏡がないからその代わりらしい、と気づいた時にはさすがに、えっ?と思った。
が、次の瞬間には、まてよ普段から身だしなみに気を配ってるのかもしれない。流石は営業、だなんて思ってた。
…そう。くどいようだがその頃は浮かれてたから。
「直居さんが入社する以前の事なんだけれど、」
松代先輩がそう前置きした上で話してくれたエピソードはこんな内容だった。
入社当時こそ同期の間で、システム開発課や企画課の数人と共にチェックすべきイケメンの筆頭に上げられていたが、営業で成績をあげるにつれ先輩方や後輩の間でも徐々に人気は高まっていった。
そんな中秘書課のA嬢のお持ち帰りに成功し、マンションに着いてみれば部屋の前で同じ営業二課のB嬢が待っており、鉢合わせとなった。
当然の如く、どういう事?の雰囲気が漂い始める。
「…あります!」
間髪入れずに返事をする。
ぐるぐると思い巡らすまでも無く、浮かんできた。
やたらとショーウィンドウに映り込む自分を確認してたり、事あるごとに自撮りをしてた両角主任を目の端でとらえた覚えがある。
しかも自撮りと言っても、近くに鏡がないからその代わりらしい、と気づいた時にはさすがに、えっ?と思った。
が、次の瞬間には、まてよ普段から身だしなみに気を配ってるのかもしれない。流石は営業、だなんて思ってた。
…そう。くどいようだがその頃は浮かれてたから。
「直居さんが入社する以前の事なんだけれど、」
松代先輩がそう前置きした上で話してくれたエピソードはこんな内容だった。
入社当時こそ同期の間で、システム開発課や企画課の数人と共にチェックすべきイケメンの筆頭に上げられていたが、営業で成績をあげるにつれ先輩方や後輩の間でも徐々に人気は高まっていった。
そんな中秘書課のA嬢のお持ち帰りに成功し、マンションに着いてみれば部屋の前で同じ営業二課のB嬢が待っており、鉢合わせとなった。
当然の如く、どういう事?の雰囲気が漂い始める。