涙の駆ける空
「あっ…ごめんなさい。心の声が出ちゃった…引きますよね。じゃ、じゃあこれで。すいませんでしたーっ!」
ほんとに恥ずかしい。ほほが熱い。
早く…どこか行こう。
「待って!君、有川 叶さんだよね?少し話たいな!」
え、なんで私の名前知ってるの?
言葉にならないうちにその彼は言った。
「君、いつも図書室にいるよね!あと、オススメの本みたいなポップ!あれ、僕の趣味にあってて…ずっと話したかった。待ち合わせまで話がしたいんだけどいいですか?」