涙の駆ける空
「あっそうだ図書館のなかだったら迷惑になるから外ではなそうか。」
という彼の提案で私たちは外に出た。
…外はやはり暑かった。でも話したい衝動の方が強いからそこまできにならなかった。
「そうだ、自己紹介はまだだったね。俺は、星谷 奏太。結構、というかいつも図書室にいるかな。あっあと2年2組なんだ。」
「いつも図書室に居たんですね…。知りませんでした。なんかでもうれしいです。私は有川 叶。1年5組です。」
なんか嬉しい。すごいなんかよく分からないけど。
「そうだ!さっきも言ったけど君のポップ俺すきなんだ!分かりやすいし…とても魅力的で…。よければだけどさ、今度オススメの小説とか教えてくれないかな?」
「私なんかでよければ…ですけど。」
また彼は微笑む。ほんとに魅力的な笑顔だな。