涙の駆ける空
こんな日々が始まってから、とっても、とっても毎日が輝き始めた。
廊下で星谷先輩と会う度手を振ってくれて、ニコってしてくれて。
まるで彼女になったような気分で。
星谷先輩に彼女がいてもいい。
それでも幸せって。
そう思えるようになってきた。
だって正直未奈さんより私の方が一緒にいる時間長いもん。
星谷先輩だってすっごく笑ってくれるもん。
嗚呼本当に幸せだ。
私が憧れていた「ヒロイン」なれたんじゃないかな。
そんな夢に浸る毎日だった。