涙の駆ける空




「ごめんなさい。ごめんなさいっ。」


もう、涙は止まらなくなっていた。


「本当にお前ってやつは。」


「おねーちゃん、バカだもんねぇ〜。」



そんなことを言われるうちに思うようになっていた。



"ここには居場所はないんだろうな"

"私なんて邪魔な出来損なえ"


今回も私は県内トップの公立校に落ちて、私立中学に併願入試。


お姉ちゃんは超名門高校。
妹も名門私立小学校。


私だけ…私だけ。
普通で、努力しても何も出来なくて…。

もう、こんな所に居たくないよ。
辛い…つらいよ。



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