涙の駆ける空
名取 美奈子ちゃんは、普段から大人しい。そして成績優秀で先生にも気に入られているから、嫌われやすい所はあるのかもしれない。
「ねぇ〜茉奈ひどいよねぇ。私の悪口言うとか。」
どうしていいのか分からない。
でも、相づちを打たないとどうなるのか分からない。
「うん…そう…だね。」
「だよねー!茉奈ならわかってくれると思ってた!クラスのみんなもそう思うよね?」
クラスのみんなも深奈には逆らえないから、渋々頷いた。
「ほーら名取さん?みーんなそう言ってるわよ?」
「私…悪口なんて…いってな…っ痛いっ!」
その瞬間深奈が蹴飛ばしたのだ。