愛しい君だった

答え合わせ





それからずっと手を引かれて歩いて





大きな大きなアーチの前に来た





アーチの中はこの世界よりも明るい白で




白というより光だった









「ほら、ここが出口だよ。

よかった。間に合ったみたいだ。」





よくわからないけど、間に合ったみたい





「ほら、ノン。もう行きな。」





そう言って、そっと手を離したてんちゃん





それと同時に感じたのは




なんとも言えない寂しさ




あぁ、それに





「質問の答え…もらってない」



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