愛しい君だった
「…やだよぉ…1人なんて嫌っ…。
貂ちゃんがいないと、あなたがいないと
生きていても意味がないっ!」
その大きな目から、たくさんの涙を溢れさせて
その場にへたり込んで
泣いていた
馬鹿だなぁ
俺なんか星の数ほどいる男の1人なのに
ノンを…君を大切に、幸せにできる男なんて
これから先、いくらでもいるのに…
君があまりにも俺を想って泣いて
君まで遅れそうだから
神様にお願いして君の記憶を
君の中の俺を
消してもらったんだ