愛しい君だった
2人の前に正座て座らせてもらい
膝の前に手を着き、畳に頭を押し付けて土下座した
「本当に…ごめんなさい…っ!」
本当は合わす顔がないけど、これだけは言いたかった
「和ちゃん?!」
おばさんの焦った声が頭の上から聞こえる
それでも私は頭を上げない
「私のせいなんです。私がいなかったら、貂樹は…死ななかった…っ!
あの日、出かけてなかったら、違う道を通ってたら、貂樹は死なずに済みました。
全部、私のせいです。私だけ…私が、生き残ってしまって…本当にごめんない。
貂樹の命を…貂樹を守れなくてごめんなさいっ!」
全部言って、それでも顔を上げない私に
おじさんが優しく声をかけた