愛しい君だった
ーーー…
狭間の世界でのことを話し終わると2人はもっと嬉しそうにしていた
そして、事もあろうに私に頭を下げた
「おじさん?!おばさん?!」
びっくりしすぎて頭がついていかない
「和ちゃん。
あの子を思い出してくれて、まだ好きでいてくれて、私たちに会いに来てくれて、
本当にありがとう!」
その言葉を聞いて止まったはずの涙がまた溢れ出した
「ねぇ、和ちゃん。
あの子を忘れないであげて?
正直、忘れたままの方が貴方にとって楽かもしれない。
だけど、あの子を忘れなくても和ちゃんなら乗り越えていけると思うから。
あの子を忘れないのと、和ちゃんが幸せにらないのは違うこと。
それはわかるよね?
それに、貂樹ならそう思うと思うの。
だから、幸せになって?
そして、また、こうして会いに来て?
ね?」