愛しい君だった

てんちゃん


「名前…ないの?」




いちいち『天使さん』なんて…


…呼びたくない







「あるけど言いたくない。」




あぁ…

なんて勝手な天使さん




「…じゃあ、"てんちゃん"でいいですか?」





『天使さん』を略して『てんちゃん』



こっちの方が気が楽だ




なんて、そう何気無く言った言葉に





「っ…!」




目を大きく開いた、天使さん


そんなに驚く事じゃないはずだ

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