怪盗ダイアモンド2

「……『俺』達はどうする?」

誰かに聞かれたらバレちゃうもんね。

気は抜けない。

「うんww参加しよっかwwwエインセルかどうかw分かるかもしれないもんねwwwww」

音遠くんは口元に手を当てて必死に笑いをこらえてる。というかこらえきれてない。

笑い過ぎだよ!!!

ったく、母さんに似た血が入ってんのかな?

まぁいいや、もう。

「では参加希望者の方は……いち、にぃ、さん、し…………三十。あら、全員かしら?」

後ろを向いてみると、皆手を挙げてた。

好奇心旺盛な少年だもんね。

ゲームは最高の餌か。

「では、早速第一問、参りますよ」

ステージ上のスピーカーから『♪デレン!』と効果音が鳴った。

なんかゴールデンタイムにやってるクイズ番組みたい。

「『Q.この会場の中にある、六月の誕生石は?』答えが分かった方は、答えの宝石がある場所へ行ってください。制限時間は二十秒!」

六月の誕生石……?

砂漠の猫(デザートキャット)以外にも宝石があるの?

「え、なんだよそれ……」

「知らねーな」

「クイズってこういう系かよ~」
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