怪盗ダイアモンド2
こういう男子っぽいノリ、楽しいかも。
「では、不正解の方は―――」
染子さんが壁についてるボタンを押した。
ピッ
「え?」
ガシャン!
「「「うわあああぁぁぁァァァ……」」」
う、嘘!
床の一部がパカっと開いて、不正解者が全員落ちちゃった!
「ふふ、ご安心を。下は柔らかいクッションになってます。テレビでよくある演出ですわ」
そ、そう?
なんかやりすぎな気がするけど……
「さぁ、次の問題へ進みましょう!」
染子さんは何事も無かったかのようにクイズを進行させる。
「なんかおかしいな……」
音遠くんが眉をひそめた。
「展覧会って言ってるのにパーティ会場みたいなセッティング、僕達が来てすぐに始まったクイズ、やりすぎな演出……」
「……どういう事?」