怪盗ダイアモンド2
「普通、こういう人数とか絞るようなイベントって名前とか確認するだろ?けど、この展覧会は僕らが入ってすぐに始まった。まだ来てない人がいるかもしれないのに、人数を既に把握出来てるみたいに」
言われてみればそうだ。
私達が入ってすぐに始まった……って事は、染子さんの目的は別のところ?
「では第二問!『Q.この会場内で一番高いものに乗ってください』。制限時間は二十秒!」
考える間もなく次の問題が出された。
周りの皆が慌てて話し合う。
仕方ない。今は目の前の問題が優先……また後で考えよう。
さて、随分とシンプルな問題だけど、高いもの?
この中で一番高いなら……
さっきと同じ、ステージの上が高いけど。
正解者の皆も同じ考えなのか、その場を動かない。
「ここで合ってるのかな」
音遠くんもしっくり来ないって顔してる。
「普通に考えたら、ここだけど……なんかさっきと同じ答えってクイズとしてどうなの?」
マークシート式のテストとかも、同じ答えが続くとなんか不安になるのと似た感じ。
でもこれはテストじゃなくあくまでクイズ。
そういうのもあるのかもしれない。
けど……