怪盗ダイアモンド2

「ず、ずりーぞそんな問題!!」

「ひっかけだ!!」

「セコい!!」

「間違ってねーだろ!!」

ステージ上に残された男子達がヤジを飛ばしてる。

まぁ、確かにこれはちょっと意地悪だよね。

ステージも高低的な意味では高いし、間違ってるわけじゃないんだし、オマケしてあげても……

「頭の回転が遅い子は黙ってなさい」


ピッ


ガコン!


「「「うわあああぁぁぁぁぁ……!!」」」

うわ、また!

ステージの一部の床が開き、また男の子達が落ちていった。

何事も無かったかのようにステージの床は戻り、染子さんもニコニコとこっちを見てる。

な、何これ……まるでデスゲームだよ……

空調は整ってるのに、緊張で額に汗が浮かんできた。

「ね、音遠くん……これ絶対おかしいよね? 」

「うん、こんなの、展覧会なんかじゃない……」

音遠くんも肩で息をしてる。

周りを見ると、もう残ったのは私達二人と、染子さんだけ……

皆あっという間にいなくなってしまった。
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