怪盗ダイアモンド2


「えーとそれじゃ、取り引き場所では天馬と透馬が見張りな。透馬は当日にシフト入れとけ」

「了解だよ、てゆーか、元々シフト入ってる☆」

「はーい」

「で、録音とか録画とか、証拠残しとくのが鳥馬と椎馬。俺の機材、小さいやつ使っていいから」

「分かった」

「承知」

「もしやばい時に直接取り押さえるのが、兄貴と俺な」

「はいはい」

「それから、鳳莉ちゃんの警護担当は阿弓。良いな?」

「おk〜」

素晴らしいチームワークに拍手を送りたくなる。

兄妹だけでバッチリ完璧に警備が出来る状態なのか。

本当にどうなってんの、この家は……

「ま、鳳莉ちゃんのマネージャーさんとかに相談してから実行するけどな」

「あ、ありがとうございます!すみません、私の為にわざわざこんなに……」

鳳莉が土下座する勢いで頭を下げる。

「いや、こっちも家宝を盗られちゃ困るんでね。それに君は、阿弓の友達な訳だから……」

アイドルがそんなに頭下げるもんじゃない、と海馬さんは笑ってくれた。

なんだかんだで、結構優しいみたい。


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