怪盗ダイアモンド2
「へー、なんか珍しいな。蝶羽ちゃんが一人なの。なんか1パック三個入りみたいな仲良し三人組だったから、ちょっとレアかも」
「1パック三個入りって……卵じゃないんだから」
まぁ、私達三人は中学校からの大親友。
別々のクラスになった事ないし、大体三人で行動してるから、そう思われても無理ないかも。
「……私は、あんまりいつも一緒って友達いないから羨ましい」
自分のつま先を見つめる鳳莉。
「あぁ、仕事忙しいから学校来られないもんね」
「……」
「……もしかして他の芸能人とかアンチに嫌がらせ受けてたりしてる?」
「え?!なんで……!!」
「いや、鳳莉程の人気アイドルとなると、そういうのあるかなって」
鳳莉の名前を検索すると、少ないけどアンチが騒いだり、変なスレが立ってたり、あることないこと呟かれたりしてるから、心配はしてたんだ。
本性を見もしない、知りもしないで、噂だけで人を判断して馬鹿にするとか、本当低レベルの脳みそ持った可哀想な人。
正直頭がイカレてるわ。
「大丈夫だよ、酷いことしてる上に羨む事しか出来ないで努力もしないような、僻みと妬みばっかな人が鳳莉と同レベルになれる訳ないじゃん。それに、アンチは人気と反比例してするからね。愛されてる証拠だよ。鳳莉は気にしないで、そのままで良いんだよ」
「蝶羽ちゃん……」