怪盗ダイアモンド2
「本当にやばい時は、私も阿弓も亜希乃も協力するからね?悪いやつは阿弓がぶん殴るし、亜希乃がお父さんに頼んでとっ捕まえて重罪にしてくれるだろうし、私も父さんに頼んで武器になる雑貨作ってもらうから!」
しゃきーんと戦隊モノのヒーローのようなポーズをとった。
「いや、そこまでやると逆にこっちが犯罪……武器になる雑貨って……ふふ」
くすくすと鳳莉が笑う。
テレビ越しに見るより、百倍可愛い笑顔だ。
良かった。元気になってくれて。
「ありがとう、蝶羽ちゃん。ごめんね、今日がその日だと思うと、なんか不安で」
「謝る事じゃないでしょ?鳳莉は何も悪くないし、むしろ被害者なんだから。気合入れて、返り討ちする気で行こうね!」
「うん!」
今日。
今日の放課後が問題の日だ。
阿弓のお兄さん達を信用してないわけじゃないけど、心配だよ〜……
「おっはよー、阿弓、亜希乃」
「おはよ〜」
教室の扉をカラリと開けると、いつもの騒がしい光景。